2021年7月18日(日)福岡フットボールセンター
2021年度 第36回 九州クラブユース(U-15)サッカー選手権大会
ラウンド32
vs ギラヴァンツ北九州(福岡県代表)
0-1(前半0-0)
交代:康→祐志
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サッカーって難しい。
改めてそう感じる試合でした。
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相手はギラヴァンツ北九州。
私は前日の1回戦を見ていたのですが、テクニックとスピードがあり、テンポの良い攻撃で相手を圧倒していましたので、試合前のミーティングでまず守備の部分から入ること、対応の仕方や考え方の確認。そして根本的な部分の確認をして試合に臨みました。
試合開始から守備の部分はよく観て、よく伝えて、共有しながら、修正しながら戦っていました。ちょうどトレーニングで取り組んでいた事ともマッチしたので、うまく対応できていたと思います。
攻撃も悪くはなかったですが、もっともっと積極的にゴールを目指してほしかったですし、シュートを打つものの枠内を捉えられない。
ハーフタイム。攻撃部分のことと、個人の部分で少しハッパをかけて、あとはこの流れはチーム的には良いけど、展開的には良くないよと伝え、早めに1点狙いに行こうと送り出しました。
後半も前半と同じような展開でしたが、守備は更に整理され、攻撃は少しテンポも上がってきました。だけどなかなか打ち切らないし、押し込んでいる割には決定機が少ない。
そうすると、残り10分ぐらいで悪い予感的中。
ミスからのカウンター。危ないシーンだったのですが、ギリギリ対応が間に合って、切り返しさせて逆足で打たせたので緩かったように見えたし防ぎ切った大丈夫かなと思ったのですが、ブラインドになったのか、飛んだコースも良くて入ってしまいました。相手のシステム変更もありましたが、そこは選手も分かっていましたし、あんまり関係なかったように感じます。
1発トーナメントなので、このままでは次に進めない。そこから圧を強めてゴールに迫るものの、なかなかこじ開けられない。アディショナルタイムのシュートもポストに嫌われる…。
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正直トータルで見て、内容的にも全然悪くなかった。シュート数も相手の4倍は打ってる。(ただ枠内が少ない)守備も珍しく良くて、相手の良さはほとんど出させなかったはず。主観では相手に与えた決定機は1つだけ。だけどそのワンチャンスを決められてしまいました。
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そんなものだよね。いろいろな意味で。
自分達の経験の中にも今までにも散々あったし、周りのも見てきた。TVなどでもいっぱい目にしてきた。だから分かっていたはず。
19時キックオフでしたので、日中に行われた他会場で九州リーグの3チームが敗退したことも聞いていたから、引き締めていたし、選手達全員油断もしていない。気持ちも入っていた。みんな全力で戦っていた。
だからこそ純粋に力が足りないということ。
強いチームはこういう時も勝ち切る。手繰り寄せる力がある。
やはりあと1歩、あともう少しが足りない。
あと30㎝足を伸ばせば、あとワンテンポ早く動き出せば、あと1歩寄せられれば、これを決め切れば、これを打てれば、これを触れれば、これを守り切れれば…
そのあと1歩、もう少しが、難しいし大きいのだけど…
散々言ってきたけど、こうやって身をもって経験しないと本当に分からないし、気付かない。分かっているようで、分かっていなかったことに気付いたはず。
きっとこの悔しさは身に染みたはず。これをしっかり強さに変えていけるか。この経験が良かったと後で言えるようにやるしかない。
サッカーの技術はもちろん、フィジカル、戦術、メンタル、サッカー理解、人間性。TRMやトレーニングはあたりまえに細かい部分までだし、日常も変えていかないといけない部分も沢山あるはず。
本当はもっと言いたいことというか書きたいこと、伝えたいことあるけど、うまくまとめられないし、伝えられないからこの辺で。
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負けて悔しいけど、試合を観ていた沢山のスカウトやいろいろなチームの方々に太陽というチーム、選手を認めて頂けたことは唯一の救いかな。2日後には遠い所からわざわざ練習を見に来ていただいたし、他にも新たに練習参加のオファーを貰えた選手もいたし本当に有り難い。
北海道にも大阪にも行けないけど、この夏はこの悔しさを糧に強くなろう。この借りは九州リーグ、県ユース、高円宮杯で必ず。